かつてのバブル全盛の頃の六本木、飯倉片町の交差点を渡った所には、以前所属していた大手芸能プロダクションがあって…、そこはなにかと懐かしくも忘れ難い場所だった。
後にそのプロダクションは中目黒の青葉台に自社ビルを構えて移転し、あのピットインもテンプスもなき後、再びこの場所との縁をくれたのはソウル・ブルース界隈の首領=ミラクル川畑だった。
'80年代には似たような所で遊んでいた大人達の社交場であり踊り場として、風営法もなんのそ、連日連夜、不良の大人達が朝まで酒を飲んで踊れる箱=通称SSBこと、Soul Sonic Boogie が、この1月いっぱいをもって閉店、その歴史に一旦幕を下ろすことになった。
2020年開催予定の東京オリンピックを控えて、賃貸物件の更新時期を迎えたSSBに対して、大家はとんでもない家賃を提示してきた。
昨年は、海外からの観光客が史上最多だった日本で、夜の六本木は、浅草や秋葉原や渋谷とか新宿以上に外国人観光客が集まる場所らしく…当然、この地に出店・移転を望む企業は後をたたず、そんな時代の影響で、SSBはもろに標的にされてしまったわけだ。
昨年の3月、Ka-Barの周年パーティー&イベントのスペシャル・ゲストとして、フロアを所狭しと埋め尽くしたストリートライフな大人達に囲まれながら、播東バンドと一緒に歌った夜の賑わいが忘れられない。
SSBの長い歴史の中でも、バンドとして、いわゆる生演奏でこの店に出演してパフォーマンスをしたのは唯一、後にも先にも播東バンドだけだということも、実に光栄な思い出になってしまった。
出席した閉店前夜のセミファイナルも昼近くまで宴は続き、
夜中まで入場制限が出た翌日のファイナルの宴は、午後2時を過ぎても終わらなかったらしい…。
オーナーの及ちゃんは、六本木という場所に拘りながら、次なる新天地を探索中…、SSBは必ずの復活を誓いながら、あの場所での役目を終えた。
皆さん、お疲れ様でした。
そして、ありがとう。
We all love Soul Sonic Boogie!!
2015年02月02日