ブラジルAOR界のグルーヴ・マスターと呼ばれるエヂ・モッタは、レス・マッキャンも顔負けの巨漢だった。
その歌声はあのダニー・ハザウェイを彷彿させたかと思うと、ボビー・マクファーリン張りの七色の声でエア・ギターを弾きまくる、独特のスキャットも実に面白かった。
バンドのキーボード・プレイヤーとベーシストはドイツ人、ギターはブラジル人、ドラマーはポルトガル人で、アメリカ人が一人もいない そのグルーヴは、R&Bアプローチの曲も、どこか不思議なテイストをかもしだしていた。
ステージ後半、エヂ・モッタ自身が「自分が物心ついた頃から、そのユニークなプレイに夢中になり、彼の演奏しているレコードは片っ端から集めたし、今でも私の憧れの存在であり、我々全員のミュージック・マスター…」と紹介されて登場した、我らがデビッドT・ウォーカー。
彼がステージに上がりギターを抱えただけで、正に絵になる、その魅力的で圧倒的な存在感は、スーパー・スターならではのもの。
ギターとスーツが恐ろしく似合う73歳の紳士が、一度(ひとたび)ギターを奏でた途端に、うっとりするよ〜な音色と共に、その空間は彼のものになる。。
正直、デビッド抜きでのアンコールの寂しかったこと…。
「yeah,BANDO!」
彼に名前を呼ばれることの光栄と幸せ。。
今朝はギャドソンからも嬉しいメッセージが届き…yeah,元気でちゃいましたから!
2013年10月19日