彼らの言い分はこうだ…
「当初、来年の10月に予定していた消費税10%への増税案を先送りします!!」
その是非を国民に問うとか言って、あの首相はこの年の瀬の慌ただしい時期に、特権を利用して突然、衆議院を解散して選挙戦に突入した。
その本当の目的は一体なんなんだ?
元々、それもこれも彼らが言い出したことでしょ!?
消費税だっていつの間にか5%から8%に増税したし、それとは別に、被災地の復興支援との大義名分のもとに別の増税もやってのけたのに、相変わらず国会議員たちは莫大な給与を満額もらっているっていうのに。。
まぁね、君は相変わらず無関心のままなのかもしれない…、
それでも不満だらけで、うまくいかないことは全部、国や政治家のせいと決め込んでいたりするのかもしれないが…俺は、そのどちらのタイプでもない。
でも、いつの日からか知ってしまった。
この国を実際に動かしているのは、強欲で自己顕示欲の塊のよ〜な政治家のセンセ方じゃなくて、ピッカピカの学歴を誇る官僚たちだってことを。
それなのに何故、なんであんなに金のかかる政治家たちの数はあんなに大勢居るのか?
誤解を覚悟の上で言わせてもらうが、衆議院はともかく、参議院って本当に要るのか?
あくまでも個人的な意見だが、政治家の数は半分に削減しても何の問題もないでしょ!!
しかも、削減するって言ってたでしょ!!
するなら今でしょ!! 何故やらない?
大体、この選挙に700億円もの税金が使われるって言っても大して驚きもしない、腹も立たないなんて…俺は理解できない。
俺は頭にきてるんだ!!
つい数日前、アートと地元の駅の改札の前に居ると、階段の下で一列に並んで、仕事帰りの有権者を待ち受けて選挙戦に熱中している某自民党チーム。
ひとりのオジサンがよく通る耳障りな大声で連呼している…
「自由民主党に任せてください。そうすれば、仕事が増えるんです!! 財布の中身が増えるんです!!」
って…ほんまかぁ?
よく見ると、肩から大袈裟なタスキを掛けている立候補者は、その寒空の下の暑苦しい大声のオジサンではなく、中央で隣のスタッフのオネエちゃんと談笑しながら手を振ってるニヤけた黄緑のダウンを着たウルトラ・ライトな薄っぺらい兄ちゃんじゃないか!!
俺とアートがその前を通り過ぎようとすると一斉に満面の笑顔で「よろしくお願いしま〜す」って連呼して何やら小冊子を渡そうとするスタッフの中で、そいつは相変わらず隣のオネエちゃんと談笑したまま手を振りながら俺を見て、ニコッと笑ってペコリとしやがった!!
カチンときたが、とりあえずその場は抑えて通りすぎたが、列の後ろにはボディーガード役なのか、そこそこ気の強そ〜な男達が数人、ニコリともせずに俺とアートを品定めしていて余計にムカついた。
しばらくして再び駅前を通ると、相変わらず「財布の中身が増えるんです!!」って連呼するオジサンと、手だけ振って薄笑いを浮かべている立候補者に腹が立って、一言伝えるのを我慢できなくなった。
「アナタねぇ、自分の声で、自分の言葉で、今本気で自分自身の考えを伝えないで…いつやるんですか!!?」
そいつは、相変わらず薄笑いを浮かべたまま「はい、はい、はい…」って、「はい」は1回でいい!!
何事かと近づいてきた他のスタッフは「貴重なご意見をありがとうございます。」とか言ってたが…。
俺はべつに、何にでもクレームをつける面倒くさいオッサンになりたいわけじゃないんだが、こ〜ゆ〜適当な奴等が時流に乗って、当選したその瞬間から国会議員のセンセイになって、4年は安泰でふんぞり返るなんて…。
寒空の下…俺は無性にやりきれない気持ちに包まれていた。
アートは俺に、何も言わなかった。
俺達はしばらく黙りこんだまま、二人で歩いた…。
単純な俺は、この選挙にかかる700億円があったら…、
東北の被災地で未だに仮設住宅に暮らす人達にもっとましな住まいを提供できるのでは…と考えるわけだ。
もし自民党が勝利して安倍政権が過半数を確保したら、
後4年の間 あの首相はやりたい放題で、憲法改正とか集団的自衛権とか…恐ろしい野望を実現させよ〜とするに違いない。
ジョン・レノンが逝って34年目の冬…
真の平和とは…平和な暮らしとは…
本気で考えてくれるリーダーはどこにいるんだろう?
2014年12月11日